Crystals 謝恩パーティーを開催したら....
招待状
会場 ホテル青薔薇『ソドムの間』
開演 pm9:00より
主催 Crystals of snow
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みなさんの親睦を深めたいので是非ともご来場下さいね。
氷川 雪乃
正臣「これって、何の集まりなわけ?」着慣れないスーツを着て、会場の入り口でキョロキョロ辺りを見回す
光一朗「さあ?ともかく中に入ろうか」肩を竦め、正臣の背に手を掛ける
雪乃「こんばんわ。今夜は無礼講です。呑むなり食べるなり騒ぐなりして頂戴ね。パーティーは立食形式だけど脇にあるテーブルに座っていただいてもかまいませんよ」
啓士「未知さん、席を先に取ろうか?」皆の流れとは反対に壁際に向かう啓士に、未知が頷きながらついていく。
中央のご馳走が並んでいるテーブル、三々五々バラバラになりながら、会話が始まっていく。
慎「お、これ美味そう」ご馳走を物色していた渚の横からひょこっと顔を出して言った。
渚「こっちのスモークサーモンもおいしいよ、いる?」
慎「サンキュー、なんだ、ここまで手が届かないのか?何がいるんだ?三色のパテ??とってやろうか?」
渚「うん。取って取って、僕それ好き」相変わらず犬っころの渚である。
秋人「おい、渚!俺がクロークに行ってる間になにやってんだ?」慎を横目でチラリと牽制している。
蓮「なぁに?慎、もう食べてるの?」
慎「結構美味いぜ、蓮は何が食いたい?ほら、ちゃんと食えよ」何が食いたいと訊いておきながら返事を待たずに蓮の好物を皿に素早く盛っていく。
渚「あれぇ?君たち双子なの?」
蓮「初めまして、郷守蓮と言います」皿を受け取りながら、蓮が可愛らしく微笑む。
秋人「そっくりなのに、なんか随分雰囲気違うよな?蓮くん飲み物は何がいい?」蓮の可愛らしさに秋人の目尻が下がる。
蓮「すみません。じゃあ、オレンジジュースを・・・」
慎「俺、コーラ!」
渚「僕もジュース!」
秋人「お前は自分でとれよ。はい、蓮くん、どうぞ」にこやかにジュースを手渡す。
渚「ひ、ひどい!秋人・・・・」
秋人「え?あっ、お前に言ったんじゃないって!おい、おい、ジュースぐらいで泣くなよ・・・・何が欲しいんだ?ジュースか?よしよし」
慎「ちぇ、みてらんねぇ・・・・・あっちいこ、蓮」
光一朗「じゃあ、彼は話せないのかな?」
啓士「唇の動きを読めるので、俺達の会話は分かるんですよ。ね、未知さん」未知が、ニッコリと頷く
雅之「二人の間に言葉はいらないんですよね、きっと」未知を守るように立っている啓士を羨ましそうに見ながら時折、さっきからずっと静の横にいる澪をチラリチラリと見ている
光一朗「ふふ・・そうだね」そんな様子の雅之に意味深に笑う
澪「じゃあ、今大学の一年?」
静「ええ、そうです。結城さんは?大学で何を研究なさってるんですか?」
澪「堅苦しいな、澪でいいよ。新薬の研究をしてるんだ」
静「むずかしそうですね」ジュースを口に運びながら、雅之の視線に大丈夫ですよと目配せをする。
修「静、なんか食べるものとってこようか?」
静「あ、まって、僕も行く。結城先生、失礼します」
修「話してれば?取ってきてやるのに」
静「あんな、美形のオオカミさんの傍に僕を置いていく気?」やんわりと二の腕を抓る。
修「いてっ!」
正臣「あれ?・・・志賀じゃないのか?」
勇貴「ああ?嶋村ぁ?」
正臣「なんだ、お前、引っ越してから随分背が伸びたんだな?」
勇貴「久しぶりだよな、2年ぶりか?」
光一朗「知り合いかい?正臣?」正臣の飲み物を手にこっちへ歩いてきた。
正臣「あ、うん。コイツ志賀勇貴。中学で一緒だったんだ。な?」
勇貴「俺が越しちまったんですけど」
蓮「勇貴さん、慎、見ませんでした?」困ったような様子で蓮が勇貴の傍に来た
勇貴「え?さっき、あそこでパスタ食べてたけど?」
蓮「崇さんが探してるんだけど、いないみたいなんだ・・・」
勇貴「崇さん来たんだ??じゃあ、慎の奴、逃げ出したか」あははと笑う
和気藹々とした雰囲気の中『ソドムの間』の夜は更けていきます。。。
さてさて、親睦は深まったのかしら〈笑〉人数が多いので収まりが悪いです、ご免なさい(><)
※2万記念企画時のものです