Crystals of snow story

*アルカデアをさがして*

prologue

 

細く高い煙突から白い煙が上る。
真っ青な夏の空。
雲一つない空に、白い白い煙が立ち上って雲になっていく・・・・・

僕はただぼんやりと、そのさまを眺めていた。
そっと、僕の肩に腕が廻されて、僕はその広い胸に少し寄りかかった。

僕は呟く・・・・・

「僕が殺したんだ・・・・」

そうだ、きっと僕が殺したんだ。

兄さんに知られてしまったから。

あの夜、兄の腕の中で僕は思わず彼の名を呼んだ。

いつからだったろう、兄に抱かれながら、彼を思うようになったのは。

僕に口づける唇が、僕の身体を愛撫する指が、僕を貫く熱い楔が、彼のものであればいいと思うようになったのは・・・・・・

彼に初めて会ったのは4年前、僕がまだ中学に上がる前だった。

兄の友人の中では特に利発そうで、穏やかで、僕もよく彼に分からない宿題を教えて貰ったりしていた。

そのころから兄は何かを薄々感じていたのだろうか、彼が遊びに来た夜は必ず僕を抱いたからだ。

いつもより激しく、いつもより乱暴に。

僕はただ、そんな兄が怖くて、黙って兄が果てるのじっと唇を噛みしめながら漏れそうになる嗚咽を堪えて、ただひたすらその行為が終わるのを待っていた。

次回へ

 

 

皆さんこんにちは、氷川でございます(*^_^*)

はは、のっけから訳の分かんない話ですよね。実はあるお方に鬼畜を書いて見ろと言われまして、書き始めたらこんなのになってしまいました(^^;)

うーーーん。

これからどうなるのか実は氷川にも良く分からないです。

普段は書き上げてからのupなんですけど、これは裏と言うこともあるので、のらりくらり書きながら上げていこうかなと思っています。

表に比べると不定期になると思いますが、こちらもたまには読んでくださると嬉しいかなと・・・・

ただ、今のところ、少し壊れた話のようなので〈3話目あたりを書いているので〉お好みでない場合はご遠慮下さい・・・・・・

あ、それからたぶん濃い禁描写はかけません、ごめんなさい〈笑〉